心のクリニック 新しい風 「病気を悪ではなく、自分を変えるための“条件”として捉えてほしい」という思いで患者の可能性を開く助力者となるべく治療を実践。

 

 

 

 

【プロフィール】

福岡県の豊前市生まれ
築上中部高等学校出身
S52 山口大経済学部経営学科安部ゼミナール卒
S62 山口大医学部医学科卒
S63-H6 福岡大学精神医学教室

精神科専門医(日本精神神経学会認定)

精神保健指定医(厚生労働省認定)

■ 所属学会

・日本精神分析学会正会員
・日本精神神経学会
・TL(トータルライフ)医療研究会
・九州思春期研究会
・自閉症児を家族に持つ医師・歯科医の会
・特定非営利活動法人プロジェクト・ボダイ正会員

 cf.元「北九州命の電話」のスーパーバイザーと評議員

山口大学経済学部在学中に口腔内に腫瘍ができたことから、癌ノイローゼになり、死に対する強烈な不安から、数年間、不安発作や不眠、強い鬱状態で苦しみました。

その時に現在、北九州津屋崎病院で青春期内科の部長兼副院長である森崇先生にお会いし救われました。
夏休みの3週間程、以前先生がいらっしゃった若杉病院の思春期内科に入院しました。
その経験から、精神科医になろうと決心し、山口大学の医学部に再入学しました。

卒業後は精神分析や精神療法のメッカであった福岡大学精神医学教室の西園昌久先生の下で精神療法や社会精神医学について実践的に学ばせて頂きました。
6年程で福大を離れ、その後はいろいろな精神科の病院を転々としつつ、自分なりの精神科診療のスタイルを模索してきました。

昨年平成19年の10月に多くの方々の助力の下に天神にクリニックを開くことができました。
閉塞した人の心や社会状況に対して新しい風を吹きこみたいという願いを持って、「新しい風」と命名しました。

精神療法のトレーニングに関しては精神分析家の松木邦裕先生の指導によるところが大きいです。今も感謝しています。

【診療方針】

自分の人間として或いは精神科医としての未熟さは、自覚しつつもこれまでの自分の体験を活かして少しでも精神的な苦しみの中にある人の同伴者になれればと思っています。
勿論、経営が成り立たなければクリニックを畳むしかないので、経営が成り立つ程度の患者さんに来てもらわないといけません。でも体験としてあまり多くの患者さんが来院されると一人の患者さんに割ける時間が限られたものになり、十分な診療ができません。それだけは避けたいと思います。
私が治療するというよりは、お話を傾聴しつつ患者さん自身で自分の今の状況や問題点に気づいていくという感じが望ましいと考えています。私は飽くまでも同伴者としてその方と共に歩むだけです。

最近はインターネットからのネガティブな情報にも左右されるところが大きいのでしょうか薬を拒否する方が結構多いです。でも私は薬物も有効に使います。精神療法だけでは限界があります。必要であれば家族や他の施設の方の力もお借りしてその方の問題に対処していきます。
簡単な問題のみではなくその方の人生そのものにまで関係してくるような大きな問題もあり、悪戦苦闘することも多いです。私も精神科医とはいっても未熟なひとりの人間です。だからどうすればいいのか解答を必死で求めて苦しむこともあります。

次男が自閉症で知的障害があるので、親としての気持ちは分かるのですが、勉強不足で発達障害そのものの治療者としては力不足です。何とかお役に立ちたいとは思ってはいるんですが・・・。

まあ書きたいことは山程ありますが、来院される方が少しでも精神的な苦悩から自由になってくれれば嬉しいし、できればその病の体験を通して人間的な深化・成長がもたらされればと願っています。そのためにも患者さんのみでなく私たちスタッフも常に人間的に深化・成長していかなければなりません。

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